ティーアップしなければ打てないロングアイアン抜いてユーティリティに変えたところで、次のステップは「やさしいアイアン」なのだと、突然 閃いたゴルフ馬鹿。そう思うと居てもも立ってもいられていないという堪え性なし。あっという間に、プロギアの最新鋭フォージドアイアン、GN502 銀 FORGEDを嬉々として「お持ち帰り」した次第でございます。
アイアンセットの3Iが打てなくて、4Iはティーアップしないと安心できない。最近になって5Iも上がらなくなってきたしなんとなく自信が持てない、となれば、「そろそろスチールシャフトは無理かな。カーボンシャフトのやさしいアンアンに変えようか。」という迷いも生じます。ときどき、頭の中でささやく声。「もう、歳なんだからいいんでないの。見栄を捨ててやさしいクラブにしましょうよ。」と...。
「カーボンシャフトアイアンはやさしいし距離も出る」。確かにそうだ。軽いから手打ちできるし(^^;;)。しかし「ド・キャビティ、でっかくて太っちょのカーボンシャフトのアイアンは嫌だ」。実際、どうしても大きくてソール幅の広いキャビティアイアンには違和感を覚えてしまいます。見栄を張る必要はないにしても「やさしい」ことをウリにしている「オートマチック」アイアンには、いまひとつ、食指が動きません。まあ、好き好きではあるけれど。
3年前。それまでのカーボンシャフトアイアンを無慈悲に捨てて、スチールシャフトのフォージドアイアンのあの「気持ちよい」打感に走ってしまった私です。あの、芯を喰ったプシュッという打感に中毒になってしまった以上、こんな魅力的なものを捨ててなるものか、との思いが離れません。
郊外のゴルフショップチェーンの新規開店セール。早速、ひやかしに行ってきました。もちろんお目当ては最新のアイアン。フォージドを中心に物色にかかります。スペック云々の前に、まずは顔(ヘッド)と姿(全体像)。特に、そうそう変えることができない(永いつきあいになる)アイアンは第一印象が大切です。そのへんは人間も同じかあ(^^;)ゞ。
プロギアのコーナーで彼女をみつけたのはそんな状況下でした。アラ、ちょっとふくよかなんだわ。でも、ちょっとぐらいオデブならうちのわんちゃんもそうだし許容範囲。美人顔はすこぶる精悍。ふくよかでがらもずいぶんと引き締まった感じ。「固太りだな」とひとりごちます。
何か妙な違和感を覚えて手にとってみて気がつきました。なんと、グリップが赤いのであります。ウッド系は黄色や青色のグリップの使っていたのですが、さすが、赤はいまひとつでした。まあ、これも面白いかも、と、相当に入れ込み始めた私。
持った感じは「グー」とひとこと。重量やバランスは、現在使用中のプロギアTR900フォージドと大きく変わらないみたい。これは結構、加点要素です。ちょっと振ってみて「若干硬いかな」と思ったらシャフトが「M−43」(ヘッドスピード43m/s前後のひとが対象)。プロギア製品はずっとM−40で統一していますので、確かにM−43は硬い。打ったらタイミングが合わないかも。
じっくりヘッドを点検。やはり、同じ番手ならTR900より若干大きい。ソール幅も少し広い。いくらかグースネック...だがそれはそれ程気にはならない。構えてみると、ちょっとトップブレードの厚みは気になるかな。しかし全体に精悍で締まった感じ。品のいい「妙齢の美女」然としております。
「おや?ポケットキャビティなんだ。」と気付く。一月ほど前、飮んだあげくにゴルフ仲間のおやじに言ったこと。「歳だからって簡単なアイアンには変えないよ。ポケットキャビティなんぞ絶対に使わないからなあ」。そんなことが脳裏を過ったのではありますが「まあ、なんとかなるべぇ。」と完全にお気に入りになっておりました。
他のクラブも含めて試打クラブを何本か持って試打コーナーへ。最近はやりの測定器をおいた試打コーナー。当たりが悪いときも「いいたまでてますねぇ。まっすぐ飛んでます。」なんて言われるもんだから、あまり信用はしていないのだが...。
彼女だけが、まともに打てた。やはり、一緒に持っていった「マッスルバックもどき」アイアンはかなり難しく感じました。いくら顔がよくても印象がよくても、使えないものを嫁にもらうことも出来ず。ひとえにおやじの腕のなせる技でござます。
くだんの彼女、と言えば「え〜!?こんなに簡単なの」というのが第一声。測定値を聞くまでもなく、打った感じでボールの行方は大方見当がつきます。念のため測定値を聞いてみると、適度に上がってそこそれに距離も出ている、とのこと。そうでしょう、そうでしょう。測定値なんぞ聞かなくたって、ナイスショット・ミスショットは判ります。若干、打感が硬いのが気になるところですが、試打クラブのシャフトがM−43ってことが原因かも。
むしろ「かんたん」であることに躊躇するこの世代のおやじです。「うまくなるためには難しい道具を使いこなさねばならぬ」という古きよき時代の思想が滲み込んででおります。これまでの経験で「クラブでゴルフがやさしくなっても、いずれ元に戻ってしまう」という警鐘を肌で感じているのです。「簡単なことをいいことだ」という考え方には即座に飛びつけないのであります。
彼女のことが忘れられなくなりました。「次はアイアンだよ」との思い込み。彼女と一緒になる以外に解決の方法はないのね。お願いです、神様。彼女と...と、聞いてくれるカミさまがいたかどうか。カミのみぞ知る、でございます。
そんなわけで、居ても立ってもいられず、即、知り合いのゴルフショップに注文してしまったおやじ。その間のことは省略するとして、「落藉(ひか)す」代価は半端ではありません。時代小説の世界でも「入婿、ダメ旦那」状態のおやじは、いくつになっても、「お足」は自由にならないのでありますが、そこはそれ。蛇の道はへびでございます。
しかる後、彼女を手にしてほくそえむ放心状態。実際に、酒でも飲みながら、彼女を手にしてしみじみとなでまわしたりしておりますと、その顔の精悍さ、品のよさ、締まりのよさ等々、に感じ入ります。武士が刀剣を愛でるごとく、です。左手でグリップを握り右手を添えます。高くクラブをかざし、光に当ててとその光沢の具合をみる。日本刀の美しさが判る身にには、クラブも同じでございます。
ホンネで言えば、やはりひとめぼれだったのでございましょう。もう、これは恋に違いない、恋とはいいものですなあ(^、^*)。
経験豊なおやじ。見た目だけで相手が全部が判る、なんて思う程、甘ちゃんではないですぞ。密かに彼女のスペックなども十分チェックします。見た目とスペックの違いなども重要な指標であります。しかし、まだ、出たばかりなのでネット上でもほとんど情報がありません。実際のアイアンのロフト角やライ角がカタログ仕様とは大分違っていることを実感しているおやじ。練習場である程度打ってみた後、いつもの近所のゴルフ工房に行って主要なスペックを実測してもらいました。
下表は、カタログスペックに近所のゴルフ工房での実測値を加えたものです。実測値は、角度で1/2°、長さで1/2o程度の誤差(ばらつき・偏り)があるかも知れない、ということでご理解下さい。
項目 | 5I-PWの共通スペック | 備考 |
---|---|---|
製品名 | GN502 銀 FORGED | |
メーカー | プロギア(横浜ゴム) | |
ヘッド |
ボディ:軟鉄(S20C)・鍛造製法・ホワイトクロム仕上げ フェース:ニッケルモリブデン鋼(SAE8655改良)・圧延製法 |
|
シャフト | 95スペックスチールU M−40 | |
重心距離(mm) | 37.5 | カタログ仕様では全番手同じ |
重心深度(mm) | 12.1 | 5I |
重心高さ(mm) | 20.5 | カタログ仕様では全番手同じ |
項目 | 5I | 6I | 7I | 8I | 8I | PW | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロフト(°) | カタログ | 26 | 29 | 32 | 36 | 40 | 46 | 実測値も一致 |
長さ(inch) | カタログ | 37.75 | 37.25 | 36.75 | 36.25 | 35.75 | 35.25 | 実測値もほぼ一致 |
バランス | 実測 | D-0↓ | D-0 | D-0.5 | D-0 | D-0.5 | D-0 | カタログはall D-0.5 |
総重量(g) | カタログ | 396g | M-40(5Iのみ公表) | |||||
実測 | 395g | 402g | 411g | 416g | 426g | 433g | ||
ライ角(°) | カタログ | 61 | 61.5 | 62 | 62.5 | 63 | 63.5 | |
実測 | 61→60.5 | 61 | 61→61.5 | 62 | 62.5 | 63 | →はライ角調整実施 | |
振動数 | 実測 | 298 | 303 | 311 | 318 | 328 | 334 |
毎週、火曜日、駅の売店で「パーゴルフ」。その2009年6月10日号にこのアイアンのスペックと試駄レポートが掲載されております。205ページの「高橋治のクラブサイエンスアイ REPORT41」がこれ。
項目 | 測定値(5I) | MEMO |
---|---|---|
ロフト角 | 26.5度 | |
ライ角 | 61.0度 | |
フェースプログレッション | 3.0ミリ | |
重心角 | 13.0度 | |
重心距離 | 39.1ミリ | |
重心深度 | 12.2ミリ | |
トゥ〜ヒールの長さ | 76.0ミリ | |
フェース〜バックの長さ | 20ミリ | |
重心高 | 19.7ミリ | |
フェース高 | 45.0ミリ | |
ヘッドの慣性モーメント | 2880 g・p2 |
右はこのレポートに記載されている5番アイアン(シャフトM−43)の主要スペックの「実測値」です。カタログスペックとロフト角で0.5度、重心距離で1.6mm違いますが、これを許容された製造誤差の範囲とみるか、個体差とみるか、なんとみるか。スペックを積極的に公表し、ゴルフ工房の店長さんが「品質管理はしっかりしている」というプロギアにしてこの状態なのですから、「ゴルフクラブのスペックとはなんぞや?」と悩ましい気分にさせてもらえます。「そんなの誤差の範囲ですよ。あなたのようなユーザーがいるから詳細なスペックは公表しないのです」などという「メーカーの本音」が透けてみえるような。プロギアさん、頑張って下さい。
購入後、近くの練習場で初めて打ってみました。これまでと同じ打ち方をすると、全番手、右に出ます。あれぇ!?まっすぐ出ても若干フェード気味に落ちます。おやあれぇ!?しかしなんでだろ。まあ、もう少し打ち込んで行けば右に出るのも調整できるはず。しかし、5Iのソールの「傷」をみてみますとヒール側に偏っています。「これで右にでるのかな?」と半信半疑ながら「やっぱりライ角違うかも」(^^;;)。
打感はやわらか。スイートスポットが広いのでしょう。前のアイアン程、ミスショットしても手に「じんじん」来ることもありません。試打で感じた「もや」っとした感じ。芯を喰ったときの「あの快感」もあまり感じないので、このへんが「打感が鈍い」と評価される原因でしょうか。「惚れた弱み」とは言っても、いささか気になるところではあります。
それにしてもよく上がってくれます。「7Iでこんなにあがるかな」という感じ。ミスショットしても距離がそれ程落ちない、左右に大きく曲がらない。コースでどんな玉筋が出てくれるか楽しみです。
近所のゴルフ工房にクラブセットを持ち込みスペックを測定してもらいました。やはり、実際に測定してみるとカタログスペック通りではなくかなりの固体差があります。ロフト角・長さなどはカタログ通りでしたが、バランスやライ角は番手毎に個々に違いがあるものですね。重心距離や重心深度、といったものの固体差がどの程度あるものなのでしょうか。その差が、クラブの性能に影響しないものなでしょうか。「それが当たり前」と言われてしまえばそれまでですが、固体ごとの主要な測定結果(スペックシート)を製品に添付してほしいところです。
バランスのバラツキが個々に0.5°程あります。総重量に多少の余裕があれば、ヘッドに鉛を少し貼ってバランス調整する、ということもできるのですが、現段階ではこれは製造上の誤差の範囲と勝手決めして、気にしないことにしました。
それよりライ角。5I〜7Iまで同じです。工房の店長は「あまり気にしなくても」と言って下さるのですが、やっぱり気持ちが悪いので、上の表にあるように5Iと7Iのライ角を調整してもらいました。全体として、ライ角はカタログスペックより0.5°小さい、という結果に。つかまりが悪い、ということになるはずなんですが。まあ、それでもこの値はいままでのアイアンと比べると0.5°づつ大きい、ということになりますし、測定誤差が0.5°程ある、とは思うものの多少気にはなります。
翌週、再び練習場へ。PWから8Iまではまっすぐ出るようになりましたが、7Iより長い番手ではやはり少し右に出て右に落ちます。特にライ角調整の効果、は感じることができませんが、5Iのソールの傷(マットとのこすれ跡)は若干ながら正常に近づきました。
前回と同じように、まっすぐ出ても落ち際で若干フェード気味に落ちます。これはある意味、いいことなのかも知れません。その後、ボールの位置を変えたりグリップを変えたりいろいろやってみて、フォーム的にこの日のチェックポイントは次の2点。
いままではあまり気にしなかったのですが、左にひっかけることを嫌がって(無意識のうちに)左脇をいくぶん開いて(ボールを右に逃がして)打っていたのかも知れません。そういえば、最近はほとんどなかったのですが、前のTR900FORGEDは最初の頃、ずいぶんとひっかけて怪我をしていた記憶が...。クラブの特性(特長)がクラブ毎にあるわけなので、それを理解してつきあって行けばいいのではありますが。
ものの本によれば、重心距離が長いクラブに変えると、テークバックでフェースが開きやすくなり、フェースの戻りも悪いのでスライスが出やすくなる、ということのようです。「長い重心距離のクラブに慣れるには時間がかかる」とも。あらら、それは気がつきませんでした。ということは、このクラブが右に出やすいのは理論通り、ということになります。かなり練習場で使い込まないといけないのかも。
それにしても「楽なクラブ」です。「カッコいいデザインのフォージドアイアンを使いたいけど、難しいのはちょっと・・・・と感じている中上級者にお勧めですね」(前出のパーゴルフ「クラブサイエンスアイ」)という評価ぴったりのクラブであります。
と、まずはいろいろありまして、こんな「楽」でフォームを崩したりしないのかなあ、といういくばくかの不安も抱きながら、コースへ「出陣」でございます。
6900ヤード(バックティー)・コースレート72.9というタフなコースが、愛しの彼女のファーストラウンドであります。もちろん、というか、アスリートの同伴者にひきずられるようにバックティーでのプレィ。初めてのコースでバックティーというのは相当にプレッシャー(^^;;)
ところがです。距離があって1W/UTの調子もそこそこなので、7Iをトラブルショットに使用する以外、その他のアイアンのフルショットの機会がほとんどありません。距離のあるミドルはほとんど「ドライバー〜UT〜ウェッジ」。まあ、3オンで確実に乗せていく、というパターンです。
9番ロング。サードショットを池の前に刻んで第4打はアイランドグリーンまで105ヤード。PWを短めに持ってのフルショットはきれいに上がって「ドン」。ピンそばで1パットのパーセーブ。気分よく打てた一打でした。結局、この日はこれ以外に「アイアンを評価する」機会がほとんどないまま終了。5Iは出番がなし。8I/9Iはランニングアプローチで使っただけ、でした。
ホームコースのレギュラーティ。この日は「思ってもみなかった前日の酒宴のため」二日酔いでスタート。3番150ヤード打ち下ろしのショートで7Iをフルショット。左にひっかけてバンカー。8番池越え150ヤードのショートも6Iで左のバンカー。この日はAW連続してトップするというへんな日。最終的にこの日は、ショット数はいつもより少ないながら、パットが何年か振りの40越え。ショートアプローチがうまく寄らない上、パットが微妙にずれていたという体たらく。お酒臭いのをコースの神様に見とがめられたのでしょう。
結局、アイアンのナイスショットを実感することなくランウド終了。またまた、目的を達成することはできませんでした。まだまだ新しいアイアンになじめないでいる、というのが実感です。少しはいいとこ見せてくれよなあ。お願い。
ラウンドの合間に練習場へ。相変わらず7番より長い番手はは右に出やすいのですが、8番まではしっかり捕まってきました。少しづつ、気持ちのいいショットも出るようになりました。まあ、気分がいいと言っても、若干、もやっとしているのではありますが。
そこで気付いたこと。5〜7Iでは、なんとなくボールとの距離が近い感じなのであります。そこでボール一個分離してアドレス。と、なんとまっすぐ飛び出すではありませんか。ボールに近過ぎて手の通り道がなくなって、左脇を開いて手を逃がしているのかも。そうすれば右に出ます。これまでのアイアンとのライ角の違い、が影響しているのかどうか。アイアンを変えるということは、結構、大変なことなのでありますなあ。
このところ毎週末、ラウンドしている私。こんなんでいいのだろうか(^^;;)、と弁解しつつホームコースのレギュラーティー。なんとこの日はスタートホールからセカンド7Iパーオンでパースタート。3番ショートは8Iでキャリー130ヤードを打ってワンオン。5番ミドルのセカンドはPWをダフってキャリー105ヤードのバンカー、ドンなのだけれど、それだけ飛ぶことを確認。7番ミドルもセカンドPW115ヤードをパーオン...と、7番以下のアイアンが大爆発。信じらんない(^^;;)というぐらい、しっかり決まったのであります。
これまでと比べてキャリーで5−10ヤード飛んでいます。アイアンのロフトは変えていないから、同じロフトでもそれだけ飛距離が延びる、という結果となりました。練習場ではアイアンのキャリーが測定できなかったので、これには驚いたと同時にそれからのクラブ選択に迷うことになりました。
とはいえ、アイアンの100ヤード超えのショットがしっかりグリーンに届けば、もうそれだけでスコアメイクは保証されたようなもの。この日はパットもそこそこに打てたので、あっさりとベストスコア更新。42−45−87(33pat)というれしい成果を得ることができました。すべてはアイアンの出来、でございます。
まあ、あえて難点を挙げるとすれば、やはり打感。少々のミスでは打感が変わらず、自分では「ミスしたな」と思っても、しっかりボールは上がり距離もそれ程ショートしません。これはちょっと物足りない、というか拍子抜けするというか。「ないものねだり」ではありますが。
3ラウンド目にして初めてショートアイアンが全開しました。キャリーもこれまで以上に延びることも確認でき、今後のクラブ選択も大きく変わることになると思います。5・6Iもいずれ同じような結果を出してくれるでしょう。期待は高まります。
同伴者に「アイアンがよくなったねぇ」とベタほめされて、「ゴルフはクラブだ」と密かにつぶやきいてしまう私。「また、モチベーション上がるなあ...」と独りごちる私でもあります(^^;)ゞ。
サードラウンドでこの稿は終わりのはずでしたが、あまりの気分のよさにフォースラウンドの報告。ファーストラウンドのコース再挑戦。9番ロング。前回、サードショットを池の前に刻んだ第4打、PW105ヤードをピンそばに寄せてパーセーブしたホール。今日は、第3打目がフェアウエイにありアイランドグリーンまで150ヤード弱。
ここは勝負所と7Iで会心の一打。ボールは高く上がってグリーンにドン。結局、グリーンカラーにはずしてパーオンには至らなかったものの、カップまでは8ヤード足らず。パターでの4打目はわずかにカップからそれ、4オン1パットで、今回もパーセーブ。もう言うことはございません。楽しくて楽しくて...。
練習場で右に出たものの、コースでは、ほとんど右に出ることなく、むしろ左に出る方がめだちました。 練習場とコースではボールの出方も変わるものですね。
購入後2ケ月、実際のコースラウンド4回、の時点。まだ、キャリーも十分把握できないでいる段階での「目下の結論」ですが、アイアンの変更は大正解と言ってもよいだろうと思います。外観(みてくれ)の好みは別として、何より飛んで曲がらない、楽な(簡単な)クラブであることは事実です。5−10ヤード飛距離が延び、ミスショットに非常に寛容です。
当初、カーボンシャフトアイアンも模索しましたが、結局、前のアイアンと同じ軽量スチールシャフト。長さもロフトも番手毎に同じ。似たようなスペックにしたのもよかったのか知れません。5g程重量が軽くなり、重心距離が長くなって大型ヘッドドライバーとの繋がりもよくなった(のだろう)ということもプラス要素です。まだまだこの重さでも十分振れる以上、「歳なんだ」と萎縮して軽いクラブに変える愚を悟ったとも言えます。アイアンは振れる範囲でも重くて簡単な方がいい。これが、目下のおやじの定説です。まだまだ老け込む歳ではございませぬ。悪しからず。
遲く始めたとはいえ、今年でゴルフ歴はや10年。ラウンド数もそこそここなし、蘊蓄もキャリアも十分。いい歳したゴルフ狂い、というレッテルさえ頂いております。「なのに、なんでスコアがよくならないの」という周りの疑問に答えるべく、今回は練習を重ねるのをやめ、ひたすら魔法の杖探しに終始しました。
ドライバーを地クラブ(ディレットドライバー)に変え、打てないフェアウェィウッドときつくなったロングアイアンを捨てて重目のUT(コブラバフラー)に。アイアンもGN502に全取っ替え。その上、実は苦手なバンカー用に56°ラウンドソールの「マイウェッジ」(SW)も密かに戦線に投入。半年前とは様変わりのセッティングで戦いに臨んでおります。
UTを投入したこの4月以降、平均スコアは90台前半にまで大きく下がり、アイアンの効果も今後期待できる状況です。ゴルフはクラブでうまくなる。これで平均スコア10ダウン(90切り)を実現する所存でございます。
ゴルフ仲間のアスリートおやじから、エポン(ヘッド)+エティモ・マイクロタイト(フレックスSR)を借りております。相当にハートスペック。確かに飛んで曲がらない、のですが、やはりかなり「持て余し気味」。とにかく、前回、ハーフラウンドで使用してみました。まだまだ「次がある」。相当に奥の深いクラブ選び(^^;)ゞ。