ちょうど10年前の今日。夜8時ごろ、京王線府中駅のホームにて「一服つけた」のを最後に、禁煙街道を歩むことになった。それからというもの、山あり、谷ありの長い道のり。しかし、おかげさまで、順調に歩いている。
タバコなんてものは「ニコチン中毒」という病気なのだから、禁煙できず「意志が弱いからやめれない」とか自嘲する必要などないだわ。薬物中毒だから簡単にやめられないだけ。この10年、ニコチンガム・ニコチンパッチ等が使えるようになったり、禁煙外来のお医者さんが増えたりして、禁煙するのには大分楽になった。それでもまだ3人にひとり以上の成人が「ニコ中」やっているのが現実。
そうそう、今年から、また、別の「たばこをやめる」お薬が認可されるとか。これまでの「お薬」は、ニコチン切れの苦しさを和らげるために少量のニコチンを供給してやる、という対症療法だった。しかし、今度の新薬は「ニコチンを含まず、脳内のニコチン受容体に高い結合親和性を持つ部分作動薬として、禁煙に伴う離脱症状やタバコへの切望感を軽減する効果を発揮する」というもので、保険適用されるらしい。
10年前と比べると圧倒的に「禁煙する」ことは簡単になった。しかし、そこに落とし穴があることに気付く。簡単に禁煙できる反面、簡単に再喫煙できるのだ。苦しい思いをして禁煙して、「こんなに苦しいことなど、何度もできるかよ。もったいない。」というような、再喫煙のハードルが極めて低いのである。もっとも、一本吸っても「すぐにやめられる」ってことになったら、ちょっとやってみたい気もする★\(--;)−−−なんとも不謹慎な発言だが、まあ、元ニコ中おやじの本音なんてこんなもんかも。
ここで禁煙の極意をひとつご教授したい。禁煙の秘訣は「一秒・一分だけ禁煙を先のばしすること」。ただそれだけのことなのである。ニコチンの誘惑、そのわずかな時間をかわしてしまえば、次の誘惑まで時間がある。その繰り返し。時間が経過すればするほど、誘惑されることが少なくなる。
おいおい、いつまでそんな体に悪いもん、吸っているんだよ。運動したりサプリメントしたりして自分の健康に注意し、念入りなお肌の手入れをしてはいても、タバコを吸っていれば何の効果もありゃせんよ。それに、おやじにはとってもウレシイ禁煙の効果もあるのだよ。
あまりあからさまには言えないが、禁煙したおやじどもの本音に「朝○チが戻った」っていう声をかなり聞いた。コトがコトなので、アンケート調査などには出てこないおやじの本音(^^;)ゞ。まあ、個人差があるらしいけどね。ためしてみなよ。
タバコを吸いながら「最近、弱くなった」などと弱音を吐く前に、禁煙してみたら如何。弱いおじさん。かっこよくないよ。
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