八王子の新撰組(第壱話)   八王子は新撰組に冷やか．．．
window close
今年のＮＨＫの大河ドラマは新撰組。近藤勇役が あの香取新吾、というのがいいかどうか。まあ、そんなことは置いておいて、今回も「地元フィーバー」は相変わらずのようだ。(→)	近藤勇の調布、土方歳三の日野。もう、町を挙げてのお祭り騒ぎ。あの手この手のイベントがあったりして、いつもの光景が繰り拡げられている。まるで田舎町じゃわ。(↓)
	ところが、わが八王子。武州多摩の盟主たる八王子だよな。近藤が４代目をついだ天然理心流は、八王子千人同心の間で流行ったもので、初代・二代目は八王子のひと。八王子の戸吹にそのお墓があったりもする。ある意味、近藤の本家なわけよね。 　その上、この地ではかなり大きな遊廓もあって、新撰組の面々がここらで遊び回ったこともあっただろうな。もちろん隊士の中には八王子のモンもいたはずだよ。まあ、それ程名前は売れなかったのかも知らんがね。 　だからさ。だから八王子だって充分今回の「新撰組」に乗ってはしゃぐ資格は充分のはず。なんで調布とか日野にいいようにやられてんのよ、っていうのが八王子の一市民のホンネなのね。まあ、最近の八王子の凋落ぶりをみれば、納得できる面もあるけどさ。(ななめ左へ)
で、その八王子。全く「新撰組」にあやかって商売してやろう、って感じがないのである。商店街だって、もちろんお役所だって、どこを探してもシラッとしている。なんか指をくわえてじっとみているよう。「冷やか」ならまだしも、どうやって乗っていいのか判ってないんだよなあ。八王子の商売ヘタの面目躍如かも。だから府中とか立川とか町田に及ばないんだよ★＼(--;)　 　で、ようやくみつけたのが上の写真。ＪＲ八王子駅の改札を入った真っ正面に、なにやら「誠」の旗と掲示板が。よくみると今回の調布と日野の「あやかりイベント」の案内だったりする。一応、儀礼的におつきあいしてるだけなのか。それとも単に隣町にあやかろうとしているのか。(→)	武州多摩　八王子　あの新撰組を育んだ天然理心流発祥の地なんて、まあ、ちょっとクサイきゃっちふれ〜ずでも掲げてね。嘘でもいいから八王子の売れっ子花魁と新撰組隊士の悲恋、なんてのをデッチ上げてだね、それでぐいぐい行けばいいのよ。八王子同心の娘と百姓の出の新撰組隊士の報われぬ愛、なんてものもいいかも。 　どうせ、ＮＨＫのドラマだって、ほとんど作り話なんだからおそれることはない。新しい新撰組伝説を作るいい機会だったはずなんだよなあ。 　そんなわけで八王子と新撰組の接点を探す日々なのであります。八王子在２０年。もう、充分「地元のひと」でしょう。
このページのtopへ
【data】2004.04
window close